腎・透析センター

当センターでは、下記を無償でご利用いただけます。

・個別テレビ（BS放送及びHDMI接続対応）
・個人別ロッカー
・送迎（車椅子乗車対応可能）

※送迎の利用につきましては、以下をご参照ください。

患者様が安心安全に透析通院を 行っていただくため、中央区・西区を中心として、ご自宅（高齢者施設など）前から当センターまでの送迎サービスを提供しております。
なお、送迎対応の詳しい内容につきましてはお気軽にご相談ください。

当センターでは、外来患者様・一般病棟入院患者様・回復期リハビリテーション病棟入院患者様を対象として、以下を中心に透析療法を行なっております。

・間歇補充式血液透析濾過（ＩＨＤＦ）
・オンライン血液濾過透析（Ｏｎ-ｌｉｎｅ ＨＤＦ）
・血液透析（ＨＤ）

また、当センターでは間歇補充式⾎液透析濾過を施⾏できる装置「ニプロ社製ＮＣＶ－３」を導⼊しております。

「間歇補充式血液透析濾過（IHDF：Intermittent Infusion Hemodiafiltration）」とは、従来の血液透析濾過法と異なり、人工腎臓の膜を介して置換液の補充を間歇的に行う血液透析濾過法です。
その特徴としては、血液浄化療法中に除水を行う際の、循環血漿量減少からくる血圧低下を予防し、治療中の末梢循環を改善する事により、生体内における細胞から血管内への尿毒性物質の移行(拡散）を促進させ、除去効率の向上などが期待できます。
加えて、従来の血液透析濾過法では、アルブミンの漏出量に配慮しながら治療条件を検討しますが、間歇補充式血液透析濾過法は、通常の血液透析濾過に比べてアルブミン漏出が抑えられているため、高齢者や栄養状態が良好ではない方でも選択可能な治療法と考えられています。

透析実施時間

月～土曜日 午前 9:00-　午後 13:00-

透析管理に標準的な検査設備及び実施体制を院内で有しております。また、超音波、内視鏡、血管造影、CT、MRIなどの画像検査や、血管拡張術などの手術が必要となった場合には、各診療科と連携して対応いたします。なお、上記によらず別途専門的な診療の必要が生じた場合は、連携している各専門医療機関へご紹介いたします。

透析治療を継続していく上で食事療法も大変重要な治療の一つと考えており、管理栄養士が透析中にベッドサイドまでお伺いして個別に栄養指導を行っております。また、ご自宅での食事や調理などの相談に関しては、ご家族を交えながら栄養指導を行うことも可能です。

透析治療ではADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を保持・改善するために運動療法を取り入れることが推奨されており、希望される方にはリハビリ専門職による透析中の物理療法（運動療法）を行っております。また、ご自宅で行う運動プログラム及び日常生活上の注意点などについてもリハビリ専門職が相談を承ります。

宮の森記念病院は「地域の方々に愛され、信頼される病院づくりを目指します」の理念のもと医療・介護・福祉の分野において事業を進めて参りました。

診療機能の充実と患者満足の向上を図るべく、2018年に当院の外来透析機能をサテライトクリニックに移転いたしましたが、近隣医療機関等からは、当院での外来透析停止を惜しむ声も続いておりましたため、外来透析再開を目的とした改築工事を実施いたしまして、2024年7月より当院一階に「腎・透析センター」を新規開設いたしました。

人口の高齢化や疾病構造の変化に伴い腎臓疾患の罹患数や透析導入に至る患者数は上昇傾向をたどっている状況です。罹患後の症状悪化を食い止めることはもちろん、透析導入後も合併症の発症を防ぐことは我々に課せられた大きな課題と考えております。

腎臓専門医と経験豊かな医療スタッフで地域の皆様の健やかな生活に貢献できるよう努力してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

宮の森記念病院　理事長　河本　俊

当院は、昭和48年の病院設立以来、透析診療を継続してまいりました。その間にも、腎疾患の治療、透析医療は大きく進歩しています。私たち腎・透析センターのスタッフは、その進歩を患者の皆様に還元し、科学的根拠に基づく標準的な治療を提供できるように、常に研鑽を続けてまいります。

血液透析／腹膜透析は日常生活上の制約や、様々な負担を伴う治療ですが、治療を受けられる皆様の支えとなるべく、腎臓専門医・看護師・臨床工学技士・管理栄養士などのスタッフが一丸となって対応いたしますので、御指導のほどよろしくお願い申し上げます。

宮の森記念病院　腎・透析センター長　川島　圭介

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